校内一モテる地味子ちゃんの裏の顔
「……ぜーーんぶ、ゆみくんが悪いよ。
毎日甘いもの食べさせてくれちゃうから、普通に太ってきた」


体重増加が著しいです、としゅんとする姫莉ちゃん。


「もういいの、私、毎週日曜日朝から10キロ走ってるから」
「運動部みたい」
「メイド服着れなくなったら怖いから体型維持頑張ってるの」


惜しまぬ努力ってこーいうこと言うのかなって。
そりゃ体力もあるし走るのも早いよね。


「じゃあ俺も一緒に走る」
「……やだ」
「えっ」
「だってゆみくん絶対早いもん。私たらたら走るのが好きなの」


……それは意味があるのだろうか。
いや、満足できたらそれでいいのか?


と、突然、バタンッと凄い勢いで部屋の扉が開いた。
澄珈だった。


「おねーちゃん、ご飯できたよっ」
「ありがとう」


姫莉ちゃんは柔らかい笑みを浮かべて、立ち上がると澄珈を抱き上げて、俺を振り返る。


「ゆみくん、ごはん」
「そうだね」
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