ハンブンコ
仕事がうまくいった時、取引先と契約が結べた時、ほんの些細な嬉しいことがあった時、私は必ず行く場所がある。
「いらっしゃいませ〜」
ふわりと全てが甘い匂いで包まれる。ここはケーキ屋さん。家から近い場所にあり、店員さんとはすっかり顔馴染み。
「今日は何になさいますか?」
制服をきっちり着た店員さんに言われ、私は並べられたケーキたちを見つめる。どれもおいしそう。その中でも、私は今日はイチゴのタルトに惹かれた。真っ赤なイチゴがまるで宝石みたいに光っている。
「イチゴタルトをください!」
「かしこまりました。お持ち帰りですか?」
「いえ、今日は食べて行きます」
「わかりました。では、四百円です」
お金を払い、紅茶と一緒にタルトを食べる。生地はサクサクしっとりしていて、イチゴの甘酸っぱさがたまらない。
このケーキ屋さんに通い続けているのは、実はケーキがおいしいからという理由だけではない。最近ちょっと気になる人がいるから。
「いらっしゃいませ〜」
ふわりと全てが甘い匂いで包まれる。ここはケーキ屋さん。家から近い場所にあり、店員さんとはすっかり顔馴染み。
「今日は何になさいますか?」
制服をきっちり着た店員さんに言われ、私は並べられたケーキたちを見つめる。どれもおいしそう。その中でも、私は今日はイチゴのタルトに惹かれた。真っ赤なイチゴがまるで宝石みたいに光っている。
「イチゴタルトをください!」
「かしこまりました。お持ち帰りですか?」
「いえ、今日は食べて行きます」
「わかりました。では、四百円です」
お金を払い、紅茶と一緒にタルトを食べる。生地はサクサクしっとりしていて、イチゴの甘酸っぱさがたまらない。
このケーキ屋さんに通い続けているのは、実はケーキがおいしいからという理由だけではない。最近ちょっと気になる人がいるから。
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