負け犬の傷に、キス
あとがき
こんにちは、マポンです。
「負け犬の傷に、キス」を最後まで読んでくださってありがとうございます!
いかがでしたでしょうか。
この話は神雷シリーズの中でもずっと書きたかったお話のひとつで、ようやくこのように形になって嬉しい限りです。
自分の弱さに苦しみ、相手の優しさに救われる。そんな希勇と夕日は、ほのぼのと想い合うだけでなく、かっこいいなと刺激されるような感じも合わさっていたらいいな、と思って描きました。
お互いに「かわいい」「いやされる」と愛らしさを感じるのはもちろんですが、「かっこいい」「あんなふうになりたい」と影響を与え成長し合える関係が、弱いと思ってる2人には心地いいだろうなと思います。
人によって“傷”も守り方も違います。
双雷と“無色”、希勇と薫と柏で違ったように、誰かにとっての弱さは誰かにとっての強さになることもあります。特に薫と柏は、物語の中ではあまり“傷”や想いについては言及しませんでしたが、弱さと強さに苦しんでいます。
その強さが、今回は、言葉と力と心でした。
拳で守ったり、言葉で戦ったり、心で救ったり……あらゆる関わり方を経て、この物語は在ります。
この話を通じて、誰かの、何かの苦しみが優しさに変わったら幸いです。
長々と失礼しました。
この次のページより、本編のその後を描いたエピソードを執筆いたしました。この番外編もずっと書きたかったお話です。
希勇視点ですが、物語のメインは望空です。
同シリーズの「敵恋カンケイ。」につながるお話になります。作品を読んでくださった方もそうでない方も楽しんでいただける内容となっていますので、このまま続けてページをめくってくださると嬉しいです。
改めて、最後まで読んでくださって本当にありがとうございました!
2020/07/03(執筆終了)
2021/08/08(修正終了)
マポン