ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「朝は店長が市場に行って花を仕入れてんだ。で、俺は店に直接出勤して、店を掃除したり在庫の花を並べたり、その日に納品する花かごとかあれば支度する。店長が戻ったら仕入れた花を並べたり花かごをつくる。店は8時から9時まで営業だけど、いずれはシフトで俺と椿ちゃんは早番か遅番で時間分けるようになる。」
「はい・・・」
「あっ椿ちゃんて呼んでいい?」
「・・・はい」
凌駕は店のことを教えていきながら早く海が戻ってこないかと思っていた。

~♪
その時店のベルが鳴り、一組目の客が入ってきた。
その瞬間椿はびくっと体を震わせて凌駕の後ろに下がる。

「?」
椿に気が付いた凌駕は椿が真っ青な顔で自分の後ろに隠れるようにしていることに気が付いて小さくため息をついた。
「初日だから緊張するよね。どうやって接客するか、今日は見てて。」
凌駕は仕方なく、椿にそう伝えて客の元へと向かった。
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