ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
椿は震える手で受け取り渡されたものをよく見た。
「・・・」
「ネーム」
それは【桜井椿】と書かれた店員用のネームだった。
赤いケースに赤いストラップがついていてすぐに首から下げられるようになっている。
「何となく、椿だから赤にした」
「ありがとうございます」
椿が嫌いだと言っていた椿。海の中でその印象が強くて気づけばホームセンターで赤を選んでいた。
今日も椿は上下黒のパンツと薄手のニットという恰好。Eternalのエプロンまで黒で、ネームプレートの赤がよく目立った。
椿はさっそく自分の首からネームを下げる。
少し和らいだ表情に海は椿の頭を撫でた。
「少しずつでいいから。頑張れよ」
「・・・はい」
なぜか椿のことは放っておけない。その理由が分からないまま海は仕事に戻った。
「・・・」
「ネーム」
それは【桜井椿】と書かれた店員用のネームだった。
赤いケースに赤いストラップがついていてすぐに首から下げられるようになっている。
「何となく、椿だから赤にした」
「ありがとうございます」
椿が嫌いだと言っていた椿。海の中でその印象が強くて気づけばホームセンターで赤を選んでいた。
今日も椿は上下黒のパンツと薄手のニットという恰好。Eternalのエプロンまで黒で、ネームプレートの赤がよく目立った。
椿はさっそく自分の首からネームを下げる。
少し和らいだ表情に海は椿の頭を撫でた。
「少しずつでいいから。頑張れよ」
「・・・はい」
なぜか椿のことは放っておけない。その理由が分からないまま海は仕事に戻った。