ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
男はすぐに現行犯逮捕されて、警察に連れていかれた。

「・・・・」
椿が顔をしかめて、海はその頭を撫でた。
「椿」
夢でうなされているのか、どこかが痛むのか・・・心配になった海は思わず椿の名前を呼んで椿を起こそうとした。
「・・・店長・・・」
目を覚ました椿はあたりをきょろきょろとしてから、慌てて体を起こした。
「凌駕さんは!?」
海はすぐに椿の背中を支える。

椿は興奮した状態で海の腕にしがみつきながら凌駕のことを聞く。
「大丈夫だ。凌駕も大丈夫。」
海の言葉に椿は全身から力が抜けた。
「・・・よかった・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
頭を下げながら涙を流す椿の体を海が抱きしめる。
「大丈夫。もう、大丈夫だ。落ち着け」
椿の背中をさすりながら海は何度も繰り返した。
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