ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「一万円と五千円と三千円の花かご作って。だいたいマイナス500円くらいの仕上がりで。」
海は午後になり椿にそんな仕事を任せた。
初出勤の午前は散々な結果だった椿。来客を知らせるチャイムが鳴るたびに作業台のかげか凌駕か海のうしろにさっと隠れ震えはじめる。そんな椿を見るたびに、海と凌駕は目をあわせた。
凌駕が目で何かを訴えてくる。だいたい想像はつく凌駕の訴えを見ないように、気づかないように海は目をそらした。結局午前は店の中の案内をして、あとはひたすら掃除や販売用の花の水の交換程度で終わった椿に、海が提案をした。
「うまくできれば店に飾る。花かごとか、リボンとか、好きに使って」
「・・・はい。」
椿はさっそく作業に取り掛かった。
「大丈夫なんですか?」
凌駕がすきをみて海に近づき、椿に聞こえないように話しかける。
「大丈夫。なはずだ。」
「あっ!今自信なかった!」
「んなことないだろ。仕事しろ。」
「知りませんよ、俺。」
「大丈夫だよ。」
海は凌駕にそう言いながら本当は不安でしかなかった。
海は午後になり椿にそんな仕事を任せた。
初出勤の午前は散々な結果だった椿。来客を知らせるチャイムが鳴るたびに作業台のかげか凌駕か海のうしろにさっと隠れ震えはじめる。そんな椿を見るたびに、海と凌駕は目をあわせた。
凌駕が目で何かを訴えてくる。だいたい想像はつく凌駕の訴えを見ないように、気づかないように海は目をそらした。結局午前は店の中の案内をして、あとはひたすら掃除や販売用の花の水の交換程度で終わった椿に、海が提案をした。
「うまくできれば店に飾る。花かごとか、リボンとか、好きに使って」
「・・・はい。」
椿はさっそく作業に取り掛かった。
「大丈夫なんですか?」
凌駕がすきをみて海に近づき、椿に聞こえないように話しかける。
「大丈夫。なはずだ。」
「あっ!今自信なかった!」
「んなことないだろ。仕事しろ。」
「知りませんよ、俺。」
「大丈夫だよ。」
海は凌駕にそう言いながら本当は不安でしかなかった。