ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
凌駕は作業を始めた椿を見てかなり驚いた。

さっきまで小さく震えて挙動不審だった椿が変わった。

迷うことなく次々に物を用意して一斉に花かごをつくり始める。
花の剪定も慣れている。

「すげー」
思わず声を漏らす凌駕。

海も椿の姿にくぎ付けになっていた。

「できました」
作業台に並べられた花かご3つ。
凌駕と海はその前でため息をついていた。
「俺たちを超えましたね」
「販売用に決定だな」
二人は完成した花かごの出来具合に感心した。
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