ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋

椿が少しずつ変わろうとしていることに、海も凌駕も気が付いてその変化には喜びを感じている。
でもそれ以上に、驚きも大きかった。

Eternalの中には少しずつ椿のアイディアも増えてきている。
店のポップには椿の手作りがあふれていて、海が市場で仕入れる花の種類にも椿からのリクエストも取り込まれるようになった。

海は香菜と作り上げた店に再び、香菜が求めていた手作りの温かみのある雰囲気が戻ってきていることを感じていた。


「行くか。」
海の言葉に凌駕と椿が海の方を見る。
「え！？」
「次の休み。海、行きたいんだろ？」
「やったー！」
海の言葉に飛びあがって喜ぶ凌駕。椿も海の方を見て微笑む。

この笑顔に凌駕も海もかなわない。