ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「ありがとうございます」
海に借りたパーカーにすっぽりと体を入れて椿ははにかんだ。

ほとんど化粧っ気もない椿。それでも十分に透明感があり凌駕も海も見とれそうになる。

「ほら、肉焼けたぞ」
海の言葉に凌駕はすぐに食事に飛びついた。

3人は夕日が沈むまで海岸での時間を楽しんだ。

「楽しい時間はアッという間だなー。」
三人で椅子に座り沈む夕日を見ながら凌駕がふとつぶやく。

凌駕も椿も水着から服に着替えを済ませていた。

「本当だな。ま。明日からまた、よろしくな。仕事。」
海が凌駕に微笑んだ。
「もちろんっす。そのための休日ですからね」
凌駕が微笑む返す。
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