ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
過去からの使者
「店長、顔色悪くありません?」
凌駕の言葉に椿は手を止めて海の方を見た。
「寝れなくてな」
「病院に行ってます?ちゃんと」
「大丈夫。」
海は眠れない日が続いていた。

暑くなり余計に眠れないのかもしれない。

椿は日に日に目の下のクマが大きくなる海が心配で仕方なかった。

「少し休んでいたらいいんじゃないですか?今日は配達も詰まってないし。」
「おー。しんどかったら休むから大丈夫」
海はそう言って店の奥に必要なものを取りに向かった。

海の後ろ姿を心配そうに目で追っていた凌駕と椿の目が合った。
「心配だよね。」
「・・はい・・・」
「一時、よくなってきてるように見えたんだけどな。」
その言葉に椿は心あたりがあった。
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