ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
この空の下
「飲みにいきますか!」
凌駕からの誘いはかなり久しぶりだった。
どうかしたのかと聞きたい気持ちはやまやまだったが、海は何も聞かずに凌駕の誘いに首を縦に振った。
「早めに店閉めていくか」
何となくいつもとは様子の違う凌駕に、海は心配になりそんなことを気づけば言っていた。

「明日、店長、椿ちゃんとのデートなんでしょ?」
「・・・デートって」
海は不公平な気がして凌駕に椿と外出することを伝えていた。
「店長。」
「ん?」
「お願いしますね」
「ん?」
凌駕が作業台で作業をしながら発した言葉を海が聞き返す。
「何でもありません」
そう言ってごまかすように笑う凌駕に、海は何かを感じていた。
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