ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「じゃ、よろしくな」
海が先に配達に出ると凌駕も心配そうに椿を見ながら配達へ出発した。

「ふぅ~」
大きく深呼吸をしながら椿ははじめての一人での店番の時間を迎えた。



~♪
「いらっしゃいませ」
前よりも大きな声であいさつができるようになった。
「今日、花束を注文していた斉木です」
椿はすぐに凌駕が作ったメモを見る。

『10時斉木様 花束予約あり。作業台後ろのバケツに入ってます。ビニールで包装して渡してください。代金7000円』

ちゃんと凌駕のメモに書かれていることにほっとしながら椿は「お待ちください」と作業台の後ろへ向かった。
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