ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋

「ごめんなさい・・」
海の勢いに椿が怖がり目が泳ぎ、体をこわばらせる。

「店長」
凌駕が椿の様子を見て海を止めようとする。

海も椿の様子に、自分が強く言いすぎてしまったことや椿の過去の話を思い出した。

「はー。」
小さくため息をついてから海は声のトーンを落として話しかける。

「悪い。つい大きい声出して。俺はお前を怖がらせたいわけでも、責めたいわけでもない。けがしたら大変だから心配してんだ。もっと気をつけてほしいから言ってるんだ。」
諭すように話す海。
椿は海の目を見た。その瞳が心配していることが伝わる。
「花なんていい。まずはお前がけがしてないか心配だったんだ」
「・・・ごめんなさい・・・」
叱られた子供の用に肩をすくませる椿。