ワケあり花屋(店長)とコミュ障女子の恋
「心配すんな。運転中には寝ないから」
「・・・はい」
心配してるのはそんなことじゃない。
店長の体が心配だ。

椿は誰かを心配して心がこんなにもざわめくのははじめてだった。

人とあまりうまく関わってこられなかった椿。
こんなにも近くなった人は海と凌駕が初めてだ。

友達もいない椿にとって、自分にできた大切な人をどう大切にしたらいいか分からなかった。

こんな時になんと声を掛けたらいいかもわからない。

うつむく椿に海はちらりと視線を向ける。

徐々に椿の表情で椿の気持ちが分かるようになってきた。
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