君のおまじないがあるから
「全く、そんな可愛いことされたら理性飛びそうじゃん……」

男はみんな狼だからね、美鈴みたいな子はすぐに食べられちゃうよ?と亮ちゃんに怒られる。でも、笑っちゃうんだ。

亮ちゃんが帰るまで、私たちはギュッと手をつないで話していた。手術が終わったらデートに行こうとか、今度はちゃんと唇にキスしてみようとか、楽しみなことばかり。

「また来るよ」

帰る時、亮ちゃんは笑顔でそう言ってくれた。私も「うん!またね」と手を振る。次はいつ来てくれるんだろう。楽しみだな……。

亮ちゃんが食べさせてくれたプリンを見る。もう中身は全部食べちゃった。またプリンを食べさせてほしいな。いや、今度は私が亮ちゃんに食べさせてみようかな。

「あれ?何か書いてある……」
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