BLUE
昼下がり。
引っ越してきたばかりの家は生活感が無くて、新築の独特のにおいがしていた。
床にうつぶせになると、木の優しいにおいがした。
さっきからせわしなく母親が部屋の中を行き来している。
家を片づけているのだ。
僕は手伝いもせず、庭に面したウッドデッキに座って、まだ新しい広々とした庭を眺めていた。
気持のいい日差しと心地よい風が入ってくるそこは、
引っ越してきたその日に『自分の場所』だと決めた、お気に入りのスペース。
庭から入ってくる透き通った空気を吸いながらウトウトしていた僕の隣に、
突然、ドサッと大きな白い生き物がすぐ隣に落ちてきた。
僕はその生き物によっかかり、
顔をうずめる。
「マーサ、まだ芝を植えたばかりだから、庭で遊べないんだってさ。」
白くてふわふわした毛を撫でながら僕が言うと、マーサは大きな体をすり寄せてくる。
パタパタとマーサのしっぽが僕の背中をたたいた。
引っ越してきたばかりの家は生活感が無くて、新築の独特のにおいがしていた。
床にうつぶせになると、木の優しいにおいがした。
さっきからせわしなく母親が部屋の中を行き来している。
家を片づけているのだ。
僕は手伝いもせず、庭に面したウッドデッキに座って、まだ新しい広々とした庭を眺めていた。
気持のいい日差しと心地よい風が入ってくるそこは、
引っ越してきたその日に『自分の場所』だと決めた、お気に入りのスペース。
庭から入ってくる透き通った空気を吸いながらウトウトしていた僕の隣に、
突然、ドサッと大きな白い生き物がすぐ隣に落ちてきた。
僕はその生き物によっかかり、
顔をうずめる。
「マーサ、まだ芝を植えたばかりだから、庭で遊べないんだってさ。」
白くてふわふわした毛を撫でながら僕が言うと、マーサは大きな体をすり寄せてくる。
パタパタとマーサのしっぽが僕の背中をたたいた。