BLUE
彼女は実に潔い性格だった。
嫌なものは嫌。
良いと思うことは信念をもって貫く。
そういう意志の強い女の子だった。
一緒に学校へ行く途中、
「おいデブ!!」
と同じクラスの男子に叫ばれていたのを覚えている。
でも彼女はさして気にもせず、
気がつけば、いつの間にかその男子たちと一緒にキックベースをして遊んでいた。
いつもホームランを打つ美香さんを、
喜んで誘ってくれるようになったという。
「好かれようとは思わないけど、ただ一緒にキックベースして遊びたかったから」
と仲良くなった理由を聞いた時、答えていた。
彼女は女の子の友達は少なかった。
彼女は「群れる」ということに興味がなかった。
同じ年ぐらいの女の子は
どこへ行くにもグループを作って行動していた。
でも彼女の周りには自然と少ないが気のいい友達がいたように記憶している。
僕があまり好きでない友達に強く野球をしろと強要されたとき、
彼女は僕に言った。
「本当に大事な友達はそうやって作るものじゃないでしょ。」
今考えれば、小学生にしてはいやに大人びた子だったように思う。
嫌なものは嫌。
良いと思うことは信念をもって貫く。
そういう意志の強い女の子だった。
一緒に学校へ行く途中、
「おいデブ!!」
と同じクラスの男子に叫ばれていたのを覚えている。
でも彼女はさして気にもせず、
気がつけば、いつの間にかその男子たちと一緒にキックベースをして遊んでいた。
いつもホームランを打つ美香さんを、
喜んで誘ってくれるようになったという。
「好かれようとは思わないけど、ただ一緒にキックベースして遊びたかったから」
と仲良くなった理由を聞いた時、答えていた。
彼女は女の子の友達は少なかった。
彼女は「群れる」ということに興味がなかった。
同じ年ぐらいの女の子は
どこへ行くにもグループを作って行動していた。
でも彼女の周りには自然と少ないが気のいい友達がいたように記憶している。
僕があまり好きでない友達に強く野球をしろと強要されたとき、
彼女は僕に言った。
「本当に大事な友達はそうやって作るものじゃないでしょ。」
今考えれば、小学生にしてはいやに大人びた子だったように思う。