私の命は貴方のもの
私は沈黙に耐えれず…


「専務さん名前を聞いていいですか⁇」


と聞いた


専務は私の顔を見た


あまりじっくり見たことない専務の顔


髪はオールバック、吸い込まれそうな瞳


鼻は高く、薄い唇


まっすぐに私を見る専務


この瞳に囚われたら、逃れなくなりそう


「俺の名前は…大道龍也だ!」


大道龍也⁇もしかしてあの大道不動産の⁇


続けて


「運転手の前原だ!そして秘書の近藤だ!」


「よろしくお願いします…千尋さん」


と後ろを向いて挨拶してくれた


あの夢の中に出て来た人に似てる⁇


「おい!」


「あっ!はい…」


「何⁇ボーとしてる⁇」


と少し荒ける専務


「要にでも惚れたか⁇」


「いいえ…」


「それならいい!肝に命じとけ!
お前は俺の女だ!
今日からうちで一緒に住むからな」


一緒に住む⁇


「はい…」


仕方ない…命を拾われたから…
< 12 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop