私の命は貴方のもの
あれ以来龍也さんは何もしてこなくなった


私も実はあれ以来怖かった


でもその恐怖があったからか、夢の中に毎日


彼が現れるようになった


毎日優しく髪を撫でてくれる


そして必ず


「千尋愛してる」


と言ってくれる


でも未だに顔はわからない


この夢の事は龍也さんには言ってない


でも明らかに私の機嫌がいいのがわかるのか


「最近いい事でもあったのか⁇」


と聞いてきた


まさか夢の事を話せないし…


「いえ!何も変わりません…
もし変わったならこの生活に慣れたのかも」


と言ってごまかした


「そうか」


よかった!あれこれ聞かれなくて…
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