私の命は貴方のもの
「千尋を愛してるから…一目惚れだった…
千尋は知らないけど…
あの家を買う事で君に近づけると思った…
でも君は死を選ぼうとした
ショックだったよ…
だから冷たく当たる事で側に置いていた
だから千尋が眠った時だけ優しくした…
悪かった…バレたなら自由になってもいい
いつ出て行ってもいいよ…
俺はこの2か月幸せだった…千尋の幸せを
奪う権利はないんだ…ありがとう」


と言って龍也さんは髪を撫でてくれた


やっぱり優しい手だ…


私はその手に自分の手を乗せた


「何⁇自分で結論出してるの⁇
龍也さんには幸せにする権利があるんだよ
私の命を拾ってくれたでしょ!
毎日毎日君を守るよ!幸せにするって
言ってくれてたでしょ!」


「千尋…」


「私の命は貴方のものでしょ⁇
毎日私に言ってくれた言葉は嘘だったの⁇


「いや!嘘ではない!
今は事情を話せないけど…俺を信じてくれるか⁇
何が起きても…必ず守る!」


「はい…」
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