私の命は貴方のもの
「歯車が狂った⁇」


「そうじゃ…うちの息子は千鶴さんに
一目惚れしてしまった
だが千鶴さんはお父さんと出会い息子に
これ以上友達としても付き合えないと
申し出た
ワシらももともとの約束通り結婚はなし
と言う事で息子を説得した
しかし息子は諦めきれなかったんじゃ
ワシは諦めたと聞いておったが…
息子は変わってしまった…」


おじいさんは切ない顔をしていた


「君のお父さんとお母さんは大学を卒業して
事業を始め、どんどん会社が大きくなった」


そうあの頃はとても幸せだった


自然に涙が出てきてしまった


龍也さんが


「大丈夫⁇」


とハンカチをくれた


「うん…大丈夫…ちょっと思い出して…」


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