私の命は貴方のもの
おじいさんは続きた


「息子は仕事でも悪行が続いた
何度も話をしたのだが…わしのわからない所で
まさか君のご両親を…
龍也も父親が何か企んでおる事に気がついた
だから調べさせたんじゃ
でも遅かった…もう窮地に追い込まれて…
家も息子が買ったんじゃ
龍也が父親に嘘をついてあの家の処分を
任せてもらったんだ
君の為にじゃ
そうじゃろ龍也…」


「あ〜千尋ごめん…俺に出来るのはあの
家を守る事だった」


「ありがとう…龍也さん…あの家を守れない
と思って…生きる術をなくしたの…」


「だからあんな事を…」


「……」



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