私の命は貴方のもの
私何か忘れてる気がする


とっても大事なものを…


その時ドアが開いた


入ってきたのは…


50歳半ばくらいのとてもダンディな人だった


もしかしてもう少し若いかな⁇


私の側に来て


「どうしてここにきたのか知りたいんですね」


「はい…」


「それは…ここは君の家なんだよ」


「私の家⁇」


「そうだよ!君はリビングで転んで頭を
打ったんだ!それで意識を失い…
記憶をなくしたんだ…」


そうなの⁇


「じゃあ私は誰ですか⁇」


「君は私の妻の千鶴だよ!」


私がこの人の妻⁇千鶴⁇


「すぐに思い出せないと思う
ゆっくり思い出したらいいよ」


でも私この人の声…顔…知ってる気がする


「もう少し休んだら食事にしよう
もう少しおやすみ」


と寝かせてくれた



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