私の命は貴方のもの
私は振り向き


「すみません 」とだけ言った


行こうとするも行かせてくれない


その人は私の手を引いてコンビニを出た


「あのう⁇」


「……」


「あのう⁇」


その人は止まった


そして私を見た


この人泣いてる⁇


「千尋…」


「あのうさっきから誰かと勘違いされて
ませんか⁇
私貴方が言われる千尋さんではないですけど
私は千鶴です!」


「えっ!千鶴⁇」


「はい!」


「苗字を教えて頂けませんか⁇」


「苗字ですか⁇大道です!それがなにか⁇」


「大道⁇」


「はい!」


私は不思議だった…


その人はケータイを出して誰かと話してる


終わったタイミングで千恵が泣き出した


「すみません …子どもが泣き出したので
帰りますね」


「ちょっと待って下さい」


「子どもさんですか⁇」


「はい!」


「何歳ですか⁇」


「もうすぐ1歳です!」


「名前は⁇」


「千恵です」


「あ〜」


と崩れそうだった


「大丈夫ですか⁇」


と聞いた


すぐに黒いスーツの男の人が


「専務!」


と言ってこちらに来た


私は


「失礼します」


と言ってその場から離れた


< 70 / 149 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop