私の命は貴方のもの
おじいさんが言った


「龍也!あいつが来るかもしれん」


「あいつ⁇」


私が聞いた


「親父だ!」


「千尋を探しに来る!千尋…
親父はもう壊れてる…
千尋を千鶴さんだと思い込んでいる
だから危険だ」


「私は平気
私がお父さんを説得してみる!
お願い…私を信じて…
あの人は本当は優しい人です
この1年半一緒に暮らして、とても大事に
してくれました
本来の姿だと思います
ただ母を愛しすぎたんだと思います
だからお願いします」


「龍也!千尋さんを信じてみようじゃ
ないか」


「じいさん!もしまた千尋が…」


「大丈夫じゃ!」


「龍也さん…」


「うん…わかった…」

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