『好き』って気持ちを伝える日
 〈篠原は俺と付き合う前までは辻本さんと同じくチョコもらってたのか?〉

 〔そうだねこんな僕のために作ったり選んだりしてくれたからその気持ちは受け取ってあげないと〕

 〈ふ〜んニヤニヤしながら受け取ってたんだろ〜〉

 〔そんなことしないよ〕

 〈本当に?〉

 〔そうだよ、なになに少しは焼いた〜?〕とテンション高いめに聞くと。

 〈そんなことないさ〉とぶっきらぼうに応える。

 〔なんだつまんねー〕

 〈篠原がチョコ受け取ったところ想像したらムカついてきた〉とボソッと篠原に聞こえない様につぶやいた。

 〔なんか言った?〕

 〈いいや、早く食って帰るぞ〉

 〔え〜僕はゆっくり上谷と食事したい、せっかく予約したんだから〕

 〈いいから早く歩け〉と早歩きになった。

 〔そんなに急いでも予約の時間まで食べられないよ〕と走る様に追いかける。

言うまでもないが上谷は篠原が記憶が飛ぶぐらい朝までイジメた。

 
 
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