『好き』って気持ちを伝える日
 「それなら誠司君だっていつの間にか女装ばっかりしてる」

 「俺の場合は仕事だからそれに梨沙子ちゃんも好きでしょ?」と誠司はウィンクするするとまた梨沙子の鼻からツーと血が出てくる。
 「うわーまたー」とティッシュで梨沙子の鼻を抑える。

 「コメンネ、て今日は何ナヘ?」

 「すき焼き」

 「やった〜」と誠司に鼻を押さえられながら万歳をする。

 「今度こそ止まったね、さア早く着替えて着て」

 「はーい」と寝室に荷物を持って行こうとした。

 「梨沙子ちゃんストップ」

 「何?」

 「紙袋に何入っているの?」

 「えっ、あーチョコ」

 「バレンタインの?そんなにもらったの?」

 「うんけど去年の半分だよ」
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