『好き』って気持ちを伝える日
 「じゃあ支えてあげる」とベッドから降りる。

 「お願いします」

 「とりあえず座って」

 「ハイ」とベッドに腰掛ける。

 「じゃあ私の首に腕まわして」と誠司の真正面に立つ。

 「こう?」

 「そうっ、じゃあいくよ、せ〜のっ」と誠司の腰の辺りに腕をまわし後ろで手を組み立たせる。

 「うわっ」と梨沙子にのしかかる感じになるが何とかもちこたえた。
 「梨沙子ちゃん大丈夫?」と少し体を離す。

 「うっ、うん誠司君の体重計算してなかったからじゃあ行こっか」と誠司の横に並び支えながら歩く。

 「あっ!!!お風呂昨日まま」と思い出した様に誠司は片手を壁に当て体を支えて声をあげる。

 「それは大丈夫誠司君が寝た?気絶した?後掃除したから」

 「梨沙子ちゃんタフすぎです」とゆっくり歩く。

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