リベンジ学園
「やっと会えたな、紗栄子。

オレたちが山岳部の部室でお前にいたずらした後に、すぐ死ぬとは思わなかったぜ」



辰雄が挑発的にそう言うと、紗栄子の顔つきがみるみると鬼の形相に変わっていった。



辰雄はそんな紗栄子に恐怖したが、虎治は余裕の表情で肩に背負っていたバッドを静かに床につけて身構えた。



そしてそのとき、虎治のマイページが虎治の胸の前で突然開き、チャット画面に切り替わった。



『私はお前たちに自尊心を粉々に打ち砕かれた。

私はお前たちを受け入れたくなかったのに、お前たちの力に屈服させられたんだ。

私はあの日を忘れない。

絶対に許さない！』



虎治は紗栄子からのチャットを見ると、声を出して笑い出した。



そして紗栄子を挑発するようにバッドの先を紗栄子に向けた。



「許してもらえなくて結構だ。

お前なんかに嫌われても、オレは少しも困らない」



虎治はそう言った後に、さっきまでの余裕の表情からしだいに真顔になっていき、鋭い目つきで紗栄子をにらんだ。



「せっかくだから、今度はオレから言わしてもらおう。

せっかく生き返ってきたみたいだが、それを今から後悔させてやる。

お前の小さな体をこのバッドで叩きのめして、もう一度、殺してやるよ」



そう言った虎治は戦闘モードに入り、身体中が殺気立っていた。
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