リベンジ学園
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



早苗の悲鳴が西条学園中学の校庭に響いた。



そして次の瞬間、番犬ルドルフの鋭い牙が早苗の首に突き刺さり、早苗は何も話せないようになっていた。



早苗は、何で自分がこんなことで死ななくちゃいけないのと、自分の運命を呪いながら息絶えて、何も考えられなくなっていた。



そして番犬ルドルフの鋭い牙が早苗の首に深く食い込み、早苗の首を引きちぎったとき、晴江が手にしたシャイニングサーベルが番犬ルドルフの死角から振り下ろされ、番犬ルドルフの首を斬り落とした。



「フフフフッ。

ハハハハハッ。

ハハハハハッ」



番犬ルドルフの首を斬り落として、たくさんの返り血を浴びている晴江が、自分の勝利を確信して声高らか笑っていた。



そんな晴江の心には早苗が死んだことへの悲しみは微塵もなかった。



晴江は自分が選ばれた勝利者であることを誇り、自分の実力を誇示するように死んだ番犬ルドルフを見下ろしていた。
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