彼女と私の見分けかた
美月と同じ顔で美月のいるT高に行きたくなくて眼鏡で部室に行くとキャプテンに注意された。

「藤咲、やる気ある!?
練習試合だからって気をぬくな!」

「すみません…」

「今日、頑張ってあがってこい!一緒に、いくんだろ関東大会もインターハイも!
今まで頑張ってきたこと無駄にするな」

「はいっ!」

そうだ、ずっと頑張ってきたのだ。
服部くんにも私は一緒にBリーグを観ながら私の目標を話したんだ。
今は目の前のことを精一杯頑張ろう!

もしかしたら私の試合を見ていてくれるかもしれないし、いつかまた…友達として話ができる日が来るかもしれないから。

私は久しぶりにコンタクトをいれた。

完全に気持ちが晴れたわけではないけれど、とにかく今は目の前のことに集中しようと思った。
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