彼女と私の見分けかた
「じゃあ、このあと看護師さんがきて病室に連れていってくれるから次はうちの病院で会おうね」

「ありがとうございました」

立ち上がった先生に慌てて頭を下げると

「うん、こちらこそ祥平を宜しくね。
こんな機会だけど祥平の彼女に会えて良かったよ。
アイツすぐに家に連れてきてくれなさそうだし。
来たら自宅にも寄ってね?
麻美…祥平の母親も喜ぶから」

「えっ!あの、違っ…」

否定する間もなく先生は処置室からでて行ってしまい、入れ代わりに入ってきた看護師さんが点滴をつけてくれて、そのまま私は病室へ運ばれた。
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