彼女と私の見分けかた
お父さんに彼女だって誤解されちゃった…。
服部くんは、目の前で怪我をした私をほっておけなかっただけ。

勘違いしちゃダメ。

後で病室になんて言っていたけど…来ることはないだろう。

私たちはもう終わってるんだから…。
そもそも終わってるもなにもはじまってもいないんだった…。

万が一病室に来てくれたとしても、知り合いの怪我を心配して様子を見に来るだけだ。

それでも…

あの日から電車で姿を見ることもできなくなったから病室で会えたら…

少しでも話せたら素直に嬉しい。

そんなことをぐるぐる考えていると、ベッドを囲っていたカーテンが揺れそっと誰かが入ってきた。
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