彼女と私の見分けかた
「私…」

菜月ちゃんの目にみるみる涙がうかんでくる。

あぁ…もうダメだ。


気持ちを、口にしたら…何度も口にしたら…

もう我慢なんてできるはずがない!!


俺はもう返事を待つことなんてできなくて、手を伸ばして彼女をぎゅっと抱きしめていて

「菜月ちゃん、好きだ。
付き合ってくれるまで何度もいうから。
あきらめないよ俺」

耳元に口を寄せて

「好きだよ、菜月。
菜月…好きだ。早く俺のこと好きになれ」

口を寄せていた耳は頬以上に真っ赤で腕の中で彼女の小さな声が聞こえた。

「私も好き…」と。

「私も…ずっと服部くんのこと毎朝見てた。
私のこと彼女にしてください…」

そう言って…彼女の手も、ぎゅっと俺に抱きつき俺は彼女の頬に軽く口付け…驚いて顔を上げた彼女の唇にそのまま自分の唇をそっと重ねた。



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