彼女と私の見分けかた
頭を左右に大きくふって煩悩を振り払い、吹っ飛びかけてる理性をどうにかこうにかよせ集め

「病院なのにごめんっ!」

と慌てて解放した菜月ちやんは真っ赤な顔でうつむいた。

「っ…!」

可愛いい…。。
再び伸ばしかけた右手をはっとしてすぐに左手ではたきおとした。

「あっ…ごめん。
俺、別にそんなチャラくないし、手、早くないからっ!

ってしといて、説得力ないんだけど、その…キスするのも女の子と付き合うのも菜月ちやんがはじめてだし。

なんかその…可愛いくてなんかいろいろ我慢できなかったって言うか…。

あれっ!?何言ってんだ俺っ!

かっこ悪っ!」

思わずしゃがみこんで頭を抱えた。

「…なんか俺…菜月ちやんの前でカッコつけたいのにこの間から恥ずかしい姿ばっかさらしてる…。最悪…」
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