彼女と私の見分けかた
あぁそうか。

人を好きなるのにきっかけなんてなんだっていいんだ。

好きになればそんなことどうだっていいし関係ない…。

そっか…。

みんな俺のことちゃんと好きでいてくれたんだ。

最低だな、俺。

断らないで受け入れることが優しさだって勘違いしてた。

祥平みたいに本気で好きな女の子としかつきあうべきじゃなかったんだ。

そんな簡単なことに今さら気づいて…。
バチが当たった。
祥平の彼女菜月ちゃんが月バスに載ったせいでキミが周りから注目されだした。

「可愛いよな、あの子」

そんな声が聞こえだして俺は内心焦り出す。
でも…子供だ俺。

今まで普通に話してニコニコできたのに、意識し出したら意地悪を言ってつっけんどんな態度しかとれない…。

これじゃ嫌われるだろ…そうわかってるのにキミにだけ俺は優しくすることができないんだ。
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