彼女と私の見分けかた
彼女のいる日常~祥平~
***
今日は朝からうかれていてすこぶる機嫌が良かった。
一時間後には俺の隣の席には毎朝眺めていた彼女がいる。
気を引きしめていないと俺の頬は自然と緩んでしまう。
「おはようございます」
「おはよう、たく」
いつもの駅から乗ってきたたくが押し潰されないように、今朝は彼女の代わりに俺が壁になる。
「今日はなっちゃん開校記念日でお休みですよ」
「ふーん、今日開校記念日なんだ」
「…会えないのにずいぶん嬉しそうですね…」
「あー、うん…。
後で会えるんだ彼女に」
「えっ!?どうしてっ!ずるいよ祥平!」
「ははっ。いーだろぉ。
でもたくのほうが毎朝楽しそうにしゃべってんじゃん。
俺なんか今日初めて話すんだからな。
あー、マジ緊張する…」
「ふーん…。
言っときますけど、なっちゃん彼氏はいないけど好きな人はいるから!」
「はっ!?ちょっとまて!
何だよそれっ!そんな話聞いてないぞたく!」
「うん、教えなかったもん、祥平には」
たくが小学生のくせににんまりと俺をバカにしたように笑った。
今日は朝からうかれていてすこぶる機嫌が良かった。
一時間後には俺の隣の席には毎朝眺めていた彼女がいる。
気を引きしめていないと俺の頬は自然と緩んでしまう。
「おはようございます」
「おはよう、たく」
いつもの駅から乗ってきたたくが押し潰されないように、今朝は彼女の代わりに俺が壁になる。
「今日はなっちゃん開校記念日でお休みですよ」
「ふーん、今日開校記念日なんだ」
「…会えないのにずいぶん嬉しそうですね…」
「あー、うん…。
後で会えるんだ彼女に」
「えっ!?どうしてっ!ずるいよ祥平!」
「ははっ。いーだろぉ。
でもたくのほうが毎朝楽しそうにしゃべってんじゃん。
俺なんか今日初めて話すんだからな。
あー、マジ緊張する…」
「ふーん…。
言っときますけど、なっちゃん彼氏はいないけど好きな人はいるから!」
「はっ!?ちょっとまて!
何だよそれっ!そんな話聞いてないぞたく!」
「うん、教えなかったもん、祥平には」
たくが小学生のくせににんまりと俺をバカにしたように笑った。