彼女と私の見分けかた
叶に話しかけようとした瞬間

「あーっ!!」

とバスケ部の女子が大声で叫び藤咲に詰め寄った。

「N女のバスケ部の藤咲!!
うそーっ!!
今日一緒にバスケやってたのがあの藤咲なのーっ!

美月のお姉さん!」

「えっ…うん…。
菜月ってそんなに有名人なの?」

両肩を捕まれて前後に藤咲を揺するバスケ部の女子は、顔を紅潮させて興奮してまくしたてた。

「N女のバスケ部っていったらインターハイ常連校だよ!

特にN女のスリーポインターは有名も有名!

ここぞっていう時のスリーポイントは絶対に外さないし、シュートを決めた瞬間、試合の流れをいい方向に変えちゃうの!

そんな凄い人と一緒に今日バスケやってたの!?

うわぁぁ、夢みたい!」

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