彼女と私の見分けかた
***
家へと引き返す足取りは軽く、朝以上のハイペースだ。

うん、今度こそちゃんと…彼女と約束をとりつけた。
待ち合わせに来るのは菜月ちゃんで…。

で…で…ん…?……んんっっ!?

「うわっ!!」

突然道端で大声をあげてピタリと立ち止まり、先ほどのことを思い出した俺の顔がぶわっと一気に赤くなる。

その場で頭を抱えてしゃがみこんだ。

告白……したんだ俺…。

菜月ちゃんに "好き" って言っちゃったんだ…。
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