彼女と私の見分けかた
すげぇ、段取り…めちゃくちゃ…。

それに俺…一瞬パニックになって狼狽えて…意味不明なこと言ってなかったか…?

なんか…格好悪いな…俺って…。

きっと…。
叶なら咄嗟の出来事にもスマートに対応できて、見た目通りに格好良く決めて…。

女慣れしてない自分にため息がでる。

それなりにモテるし、告白もたまに…される…。

有名な某イベント時には、まぁそこそこ周りから羨ましがられる程度のチョコも手渡される。

女の子から言われたり、近寄ってこられることはあっても、今まで…一度も自分から行動をおこしたことは…ない…。

そう、今回が全てはじめてなのだ。

こんなにも心が奪われたのも、近づきたいと思ったのも、想いを伝えたいと思ったのも…。

まぁはじめてだから…仕方がない。

とりあえず菜月ちゃんに自分の気持ちは伝えたのだ。

あとは…うん、菜月ちゃんとデートだ!

俺を知ってもらって…彼女と…俺は…そう、付き合いたいんだ。

立ち上がって両手で頬をパシッと叩き

「やるしかないたろっ!」

気合いを入れ直し家へと急いだ。

うん、そうだ。

とりあえず、待ち合わせしたから、早く帰って支度しなくちゃだめだ。

走るスピードがぐんぐん上がる。

明らかなオーバーペースだが、はやる気持ちに拍車がかかりますますスピードが上がっていき、自己新記録をだしたんじゃないかとおもうくらい、もうスピードで家にたどり着いた。

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