きっと貴方は………好きになる
「あっ、大丈夫です。
電話して、母親に駅まで迎えに来てもらうので………。」

しっかり断ったと思ったのに……。

「だったら、駅まで送るよ。」と言われ

後ろを付いてきた。

途中お母さんに連絡を入れ

それでも気持ち悪いから………

学校の前を通る事にした。




「和花ちゃんは、彼氏いるの?」

「塾が大変だったら、家庭教師をしても良いよ?
今からお母さんに聞いてみようか?」

「ねぇ、ここの道よりあっちの公園を抜けると近道だよ。
一人だと危ないけど
今日は僕と一緒だから、大丈夫だよ。」

先生と一緒だから危ないんでしょう。

家庭教師って……

絶対近づこうとしてるよね?

もうすぐ学校。

今日は見回りで遅くなるから

祥兄ちゃん、車で出掛けてたんだよね。

この時間だったら、まだ門の辺りにいるはず。

居てね~!!!

祈る気持ちで、足早に進むと………。

先生達が沢山見えた。

祥兄ちゃん……祥兄ちゃん…………。

キョロキョロ探してると

ガッ!と肩を引っ張られ。

怖い顔の祥兄ちゃんと

その後ろに、呆れた顔の澤先生がいた。

………………ゲッ。

澤先生も一緒かぁ~

助かったと思う反面

新たな恐怖が近づいて来た。

あぁ~あ……………。

コッテリ絞られる事を覚悟した。

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