きっと貴方は………好きになる
「もう…………いい。
お兄ちゃんが私を心配してくれてるって………
分かってる。
響も………
私の為に、お兄ちゃんに怒ってるんだよね………。
ごめんなさい。
もう……本当に諦める。
響とも………付き合わない。
だから…………喧嘩しないで…………。」

そう言うと、一人でマコちゃんの家を後にした。

「夏生~」

頼るのは………やっぱり夏生。

家までの道のり……

一人は辛いから。

夏生に電話で繋がってもらった。

「男どもは何やってるんだろうね!
いいっ!!
明日まとめてぶっ飛ばしてあげるから。
泣かなくてもいいんだよ。
無理も辛い思いも………させないからね!
ホントに~!!!
ちょっと目を離すとこれなんだから~
先ずは明日、響と祥太先生を呼び出して…………」

明日の段取りを始める夏生。

ホンの少し前まで落ち込んでいたのに。

夏生のおかげで浮上してきた。

「大丈夫。
私に任せてね!
恋が成功するかどうかは、分からないけど。
和花が笑顔になるように、頑張るよ!」

頼もしい夏生の言葉は

たとえ何も変わらなくても……前を向けるような気がした。

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