きっと貴方は………好きになる
ついつい気になって、ガン見してたら…………

同じく見てた澤先生と夏生が。

「「はぁ~っ。
アイツは………………。」」って

ハモって文句を言ってたの。



…………………やっぱりそう言ったよね??……………。





保護者はパパ!

自分は……お兄ちゃんでも保護者でもなくて………

恋愛対象にだってなる存在なんだって、思って欲しいけど。

さっき聞こえた会話は…………この間と同じで………。

むしろ、それより悪くなってて。

『本当の家族じゃない俺は………
和花の手を離したら…………いつか一人になってしまう?』って……

一人呟いてた。

私を恋愛対象どころか…………

本当の家族とも………思ってくれてない??

お兄ちゃんにとって………

それくらいの存在なんだ……………。

覚悟してたけど…………

やっぱり辛いなぁ~



ポンって頭を撫でてくれる澤先生に………

「留学………頑張って………
そのまま海外で生活………しようかなぁ。」って………言っちゃった。

「……………一年したら、環境も考えも変わるから。
とりあえず、一年頑張って来い。
アイツは、一年かけて俺が説教してやるから。」って

本気の目で伝えてくれた。

本当に………環境が変わったら………考え方も変わるのかなぁ?

せめて…………

家族としてでも………愛して欲しいな。

今は……先生に委ねることにした。

とりあえず……………留学しよう。
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