~君が教えてくれるなら~
__もし君と別れるようなことがあっても
きっと僕はまた君を見つけるよ。
____そして飽きるくらい抱き締めて
君に嫌と言われるまで伝えよう。
______ありったけの想いを
この歌声と共に…_______
パチパチパチ!!!
感動のあまりスタンディングオベーションで拍手をする。
「恥ずかしいからやめろっ///」
朝陽くんは私の腕をおろし下にグッと引っ張り座らせた。
「でもさこの歌の歌詞ってなんかすごいよね!」
「どこが?」
「だってさ別れちゃってもまた見つけにいくってそんな風に想える相手がいるってすごいことだし、そんなに夢中になれるってなんか…すごい…。」
羨ましく思ったりもする。
誰かを本気で好きになるのも
1つのことに夢中になって突き進めるのも。
私はそんなこと今までにあっただろうか。
そんな私の言葉を黙って聞いていた朝陽くんがゆっくりと口をあけ
「お前さ何かに夢中になったこととかないだろ」
と、目の前に広がる空に向かって投げかけた。