~君が教えてくれるなら~
___放課後
「「「はいーーー?!??」」」
結局あのあと放心状態で昼休みのあとの授業をサボった私を美琴とゆりぞーとまりりんが問い詰めにきた。
最初は白々しい嘘をついていたが案の定バレて
結局、朝陽くんと初めて出会った日から今日までの出来事を3人に話すはめになった。
「えっ、なになに!そのドラマ的な展開!」
「ちょっと生成!!!あんたいつの間にそんなことになってんのよ!!」
肩を掴まれグラグラと揺さぶられ質問の嵐が起きる。
「え~と私もよくわからないんだけど。」
「でもさ、夢中にさせるってどうやって?てか何を?」
それまで興奮していた美琴がふっと思い出したように問い掛ける。
「あー確かに。言われてみればそうだね。」
4人でう~んと腕組みをして考え込む。
確かに美琴の言う通り。
だってあの言い方的に…。
___『俺が夢中にさせてあげる。』
俺が?俺がってことは…
∥
俺のこと夢中にさせてやる
てことはイコール
∥
俺のこと好きにならせてやる…!??
(☆生成ちゃんの勝手な解釈)
ボンッ//////
「ん?生成?顔赤いぞ~」
「えっ!?気のせいでしょ!」
「てか、古瀬朝陽くんって確か軽音部だよね?」
「え?そうなんだ?」
「ちょっと生成そんなことも知らんかったの?」
「え、うん。」
そっか。だからベース練習してたのかぁ。
「顔はイマイチ覚えてないけど。」
「あ、てか今日駅前のカフェ行くって話してたじゃん!」
「やべ!忘れてた!いこいこ!」
「あ、うち部活あるから行くね!」
「ゆりぞー部活かー!がんばー!」
「生成!明日また詳しく話してよ~!」
そう言ってバスケ部所属のゆりぞーが小走りに教室を出ていく。