~君が教えてくれるなら~
「何かうるさい仲間たちだったねwww」
「まぁ面白かったけどね」
今度こそカフェにきた私たちはお店一番人気のラテとケーキを頬張る。
「てか朝陽くんだっけ?良さげじゃん!」
「え、それなー??うちも思った!」
「想像よりイケメンだった!」
「あ、そっち?」
私を置いてけぼりで進む2人のガールズトーク。
「生成はどうなの?」
「え?何が?」
「朝陽くんのこと!」
「え~…。まだよくわかんない、けど…。ちょっとは気になる…のかな?」
私の発言に顔を見合わせた2人はキャーと両手を繋ぎ「ついに生成にも春がキターーー!」と私より楽しげだった。
「ねぇ、まだ好きとか言ってないからね?先走らないでね?」
私の声は果たして届いているのだろうか…。
そのあとみっちり二時間舞い上がった2人の恋愛トークを聞かされる羽目になった。