~君が教えてくれるなら~



「あ、それと文化祭!2日目にメインステージで俺達ライブやるから見に来てくんない?」



「え!もちろん!行く行く!」



朝陽くんの歌声聴けるんだ~。



「めっちゃ楽しみ!!」


キラキラした瞳で朝陽くんを見つめると朝陽くんも私をじっと見つめ返す。




「生で俺の演奏聴いたら夢中になっちゃうから」



そう言ってニッと笑う顔に胸がギュッと締め付けられた。



「そ、それはどうかな!」


精一杯の照れ隠し。


もうすでに君に夢中になっちゃいそうなこの気持ち。バレないように平然を装う。



「あ、LINE教えてよ」


「あ、いーよ!」



「ふるふるね!」


「えっやったことないそれ(笑)」



朝陽くんといると今まで知らなかった感情がちょっとずつ顔を出す。


美琴たちといるときとは違う楽しさ。



「はい!追加っと」



「ふっ…なにこのトプ画~可愛い(笑)」



「あ~これ?俺んちの猫!」



「ぶさかわだね(笑)」



少しずつ知っていく朝陽くんの事。



これからもっと知っていけるのかな。


< 22 / 51 >

この作品をシェア

pagetop