~君が教えてくれるなら~
キーンコーンカーンコーン
授業を知らせるチャイムがなる頃私たちは体育館へ続く渡り廊下を歩いていた。
「ねー4人で抜けたらさすがにバレるかな?」
「大丈夫!あかねたちに上手くゆっといてって頼んどいた!」
「さっすが!できる女まりりんは違いますな~」
「あ、生成!お菓子は!」
待ってましたと言わんばかりに私は鞄からお菓子をバサッと取り出した。
「でもここで堂々と食ったらさすがにバレる気するわ。」
そういった私に今度はゆりぞーがハッと閃いた顔をした。
「うちいい場所知ってる~!」
ついてこーい!と進んでいくゆりぞーについていくと校庭がよく見えるけど人通りはなさそうな場所にきた。
「なにここ!穴場ー!」
4人で丸く座りながら芝生に寝っ転がる。
校庭からは体育の授業をしているであろう生徒たちの声が聞こえる。
なんか皆が授業してるのにこんなとこにいるなんて…。
「青春だわー。」
ふと呟くと皆が体半分だけをおこして
「え、まってそれうちも思った!」
「え、うちも!」
「ごめん、私も(笑)」
そうして顔を見合わせて思わず笑った