席替えをしたら隣が、女嫌いな一ノ瀬くんになりました

後ろから走ってくる音が聞こえる。


また西園寺さんか...。


嫌だなっ...。


私はそんなことを思いながら、無意識に一ノ瀬くんの腕に捕まった。


すると一ノ瀬くんは、

「ああ、ごめん。愛沢に話したいことがあったから。じゃあごめんだけどまた明日」

と西園寺さんに言い、私の腕を引っ張りどこかへ行こうとした。


その直後に後ろから西園寺さんが、

「私のこと好きなんじゃないの!?私のこと好きなら普通その子より私のこと優先するでしょ?!」

と怒った声で言ってきた。


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